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INTERVIEW2020.04.29

DIGGIN’ UP THE ROOTS OF HYS vol.02

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移ろいやすい時代や流行を超え、HYSTERIC GLAMOURが常に偏愛し、リスペクトして止まないブランドやアイテムをクローズアップ。その背景に流れるストーリーに触れ、秘められた魅力を深掘りしながら、HYSTERIC GLAMOURのアイデンティティを浮き彫りに。今回は、意欲的にリリースを続けているスーベニアジャケットをフィーチャー。そこに込める鋭気とこだわりを、デザインチーム自らが語ります。

米兵向けの土産物=スーベニアからファッションアイテムへと発展

「読んで字のごとく、そもそもスーベニアジャケットは土産物のブルゾンでした。ルーツは終戦間もない占領下の東京。銀座などに進駐軍向けの露店街が形成されていた当時、アメリカへの土産物を取り扱う店では着物や帯をはじめ、いかにも“日本らしい”品々がよく売れていたといいます。そこに目をつけ、米国人になじみ深いベースボールジャケットや休日用のカジュアルブルゾンを参考にしながら、鷲や虎、龍といった東洋を象徴するようなモチーフを刺繍したことが始まりです。
これが瞬く間に人気を集め、1940年代の後半には日本各地にある米軍基地内の売店、やがて環太平洋エリアの米軍基地でも販売されるようになりました。こうして生産量が一気に増えると熟練の刺繍職人の手が足らなくなり、見習い職人までフル稼働したことで、クオリティの低いB級品も発生するように。これらは軍港のある横須賀など、基地周辺に軒を連ねた土産物店で安価で販売されました。しかしベトナム戦争が終結した'70年代の中期以降は、国内の米兵が少なくなるのと併せて土産物としての役割は薄れ、代わりに米兵に憧れる日本の若者が取り入れるようになった。先のとおり、横須賀で売られているジャンパーであることから“スカジャン”の愛称で呼ばれ、それが全国に広まったのです。
今も残る“不良の服” というイメージは、この頃に生まれたもの。そして'80年代になるとヴィンテージ古着が注目されたことでファッションアイテムとしての価値が見出され、'90年代のアメカジブームによって完全に市民権を獲得。こうして日本で誕生したスーベニアジャケットは、現在、世界中で親しまれるようになり、そのオリエンタルな姿はモードファッション界のデザイナーたちにもインスピレーションを与え、名だたるビッグメゾンやラグジュアリーブランドのランウェイを飾るまでに発展しています」

不良性、ロック、グラフィック……ブランドの世界観と多くが合致

「個性の強いジャケットなのでトレンドの浮き沈みはあるものの、HYSTERIC GLAMOURでは世間の流れに翻弄されることなくコンスタントに新作を発表しており、熱烈なファンも少なくありません。アメリカのヴィンテージウェア、アウトロースタイル、そしてロックミュージシャンなどアーティストが好んで着ているなどブランドの世界観と合致する点が多く、また図柄が主役のアイテムだけに、グラフィックワークを得意としているHYSTERIC GLMAOURの持ち味を存分に発揮できるなど親和性が高い。今ではブランドにとって欠かせないアイテムになっています。ただ我々は古着を完全復刻するリプロダクトメーカーではありません。ですから、絵柄は典型的なものではなく、HYSTERIC WOMENであったり、レタリングだけのデザイン、アーティストとのコラボレーションなど、ヒネリの効いたオリジナルのモチーフを提案しています。とはいえ、クオリティには徹底的にこだわり、生産は国内の腕利き職人に依頼。さらに刺繍糸の微妙なカラーや質感、ボリューム、針のピッチまでこと細かく指定し、ときにはヴィンテージにならい意図してラフに仕上げたり、あえてヘタウマなタッチを狙うこともあります」

和の芸術&匠の技術が織りなす まさしく珠玉のプレミアムピース

「そして今シーズンは一転、クラシックな和柄を初めて発表します。ただし鷲や虎、龍といった定番の図案ではなく、誰もが知るポピュラーでオーセンティックな図柄でありながら、決して王道のモチーフではない風神雷神をピックアップしました。なかでも『風神雷神図屏風』で有名な琳派(りんぱ)の傑作、国の重要文化財にも指定されている尾形光琳が描いた屏風画を採用しています。300年以上も昔の名画に敬意を払うとともに、その存在感だけで十二分に魅せられる力のある作品なので、今回はデザインのなかにブランドネームを入れるなど、いっさいのアレンジを加えていません。そして原図の繊細かつ力強い描写を忠実に再現すべく、これまでのような刺繍ではなく、スーベニアジャケットとしては珍しいプリントで施している点も特徴です。こちらも日本の職人による仕事ですが、高級なシルクスカーフなどに用いられるノウハウを取り入れています。さらに18枚もの版を寸分違わず染め重ね、作品本来の美しいグラデーションと深みのある色合い、奥行き感まで、ありのままを実現させました。見る者を釘づけにする圧倒的なパワーを放つ風神雷神と、手間暇を惜しまず職人魂が込められた匠の技。世界に誇るべき日本の伝統文化が織りなす珠玉の逸品です。

先立って披露したファッション関係者向けのプレビューでは想像を上回るほど好評で、海外からも高い評判を得ています。スーベニアジャケットというとコーディネイトが難しいイメージを抱きがちですが、アメカジはもちろん、合わせるアイテム次第でストリートやモード、ロックからヒップホップまで幅広いスタイルにマッチし、実際は老若男女に似合います。意外と懐の深いアイテムなので、臆することなく手を伸ばしてください」

Souvenir Jacket

1950年代の衿付きスーベニアジャケットをイメージした一着。表地には当時のヴィンテージに見られる適度に肉感のあるレーヨンサテンを、ライニングには本格スーツなどに使われる高級裏地であり、滑りが良く腕を通しやすいキュプラを採用。フロント&バックの絵柄は、1710年代に描かれたとされる尾形光琳の屏風画を忠実に再現。熟練の職人による手作業を駆使して丁寧に染め抜き、芸術の域ともいえる迫力ある逸品へと仕上げました。加えて、同様の手法で風神雷神図を表現したアロハシャツもラインナップ。

HYSTERIC GLAMOUR Souvenir Jacket “ Fujin Raijin ”

風神雷神柄アイテムはこちら

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