Hystoric Glamour ミツキの私情価値

ヒステリックグラマーがもっと好きになる

ヒステリックグラマーがもっと好きになる

VOL.1 2022.12.23

Hystoric Glamour ミツキの私情価値

雑誌「monoマガジン」と「Begine」を通じ
ヒステリックグラマーの魅力を伝え続けて25年—
そんな編集者ミツキが巷の市場価値に捉われない“私情”価値を交えて、鮮烈なグラフィックの裏側にある“モノの良さ”を買い説。安価で無機質なベーシック服が氾濫する今の時代〝ココでしか買えない&長~く愛せる〞をDIGします♪〝ヒストリック〞なコレクションをわかりやすく目からウロコなモノ選びのキモとともに語る〝HYSのトリセツ〞

ヒステリックグラマーの
オンブレチェッククルーザージャケット

オンブレチェッククルーザージャケット

ミツキのどこがイイの?買い説

こんなにライトなべヴィデューティは他にない!
着こなしに“ワーク” する、シン・名作
スタンダードで上質だけど
スタイリッシュじゃないと意味がない

「欲しいんだけど~、着てみたいんだけどな~」、袖を通してみると、イマイチ自分には……って名作服って結構ありません?

かくいうミツキもその一味。いわゆるアメカジのトラディショナルって質実剛健のすばらしき四字熟語に“土臭さ” というアクがつきまとう。

よく“どアメカジ” なんて“ど” をつけて表現するけれど、これは、“ど”はドーナツのど~、ではなく、“度” が過ぎるの“ど”。ラギットになりすぎて、ギドキドの豚骨醤油のような…… too much な鈍臭さはいらない。アメカジをスマートに着こなすって、じつはかなり難しいのだ。

“MIGHT AS WELL HAVE BEST”。これはマッキーノクルーザーといえばのフィルソン創業者の言葉だ。『どうせ持つなら最上級のモノを」と標榜したと言われているが、それだけではダメ 。最上級は大前提、『どうせ身に纏うならカッコいいモノを』。これがミツキの私情価値なのだ。

100字で語る
クルーザージャケットとは

「ミッドセンチュリー期のアメリカで誕生した狩猟用のジャケット。アメリカンベーシックを語るうえでは不可欠でヒストリックな名作。獲物を入れるため背面についた大型のポケットや前面に配された多くのポケットが特徴。」

というわけで、このHYS のクルーザージャケット。まず、羽織った瞬間に“おっ!” と良さを肌で感じることができる。とにかく軽い!のだ。それは、10番という通常よりも細い番手の糸で織り上げているから。このテのハンティングジャケットは堅牢であるが生地が重いってのが諸刃の剣。そんな現代の日常ではストレスに感じる部分を解消してくれているんです!

が、度詰め(密度を詰めて生地を織ること)することで、ヘヴィな肉厚感は保持。“着るとライトなのに、見た目はヘヴィ” てな、相反する要素を見事に実現しているわけ。

ちなみにこの素材は織物の尾州産(愛知・一宮)、他にも編み物の和歌山、デニムの児島……など、それぞれに名産地があるけれど、HYS は創業当初から各産地に入りオリジナルで最上級の素材を開発している。その妥協なきベースがあるからこそ、アイコンである鮮烈なグラフィックが生きてくる。

今でこそヴィンテージを元にモダナイズするという手法はポピュラーになった。が、これもHYS が先駆けである、ということも付け加えておこう。スタンダードなデザインはずっと変わらない、長年にわたり求め続けられる。だけど、そんなベーシックをどう現代的に解釈し再構築するか。単なるギアとしての焼き直しではない、着やすくしてスタンダードをスタイリッシュに。HYS はこの編集作業に長けている。

ホンモノに敬意を表した、今着られるヴィンテージ。羽織って、おっ!と軽さを体感したあとは、誰もがスマートになるパターンニングの妙だ。そんなファッションに対してのパッションがあるからこそ、袖を通してみると……ん⁈自分にもピッタリ♪アメカジの名作も“どアメカジ” ではなく、スタイリッシュに着られるのであーる。最上級は大前提、『どうせ身に纏うならカッコいいモノを』。

まるで自分サイズにピッタリの極上のデッドストックに出合ったかのよう。しっかりとした作りのベーシック服はすんばらしい‼と改めてニヤリとしながら、ミツキにとってのHYS って、似合うかな~と躊躇していた自分の背中を押してくれる存在なんだよね。欲しいんだけど~、着てみたいんだけどな~、と思っていた方にこそ、ぜひ袖を通していただきたい1着なんであります。

誤射を避けるためフィールドで目立つ
レッドのチェック柄

首元から風の侵入を防ぐチンストラップをしっかり装備。レッドのチェック柄はフィールドで誤射されないように考案されたと言われている。

ちなみに“オンブレ” とはフランス語で陰影を表す。ネルシャツにもみられアメカジを代表するファブリックパターンだ。

素材はもちろんボタンなども
とことんこだわるのがHYS流

環境に配慮した“エコウール” を使い、軽くて丈夫、そしてヴィンテージのようなドライな風合いを実現。ボタンはヤシの実の種が原料のナットボタン仕様。

水牛ボタンに次ぐ天然素材の高級ボタンだ。そんな細かな付属選びも妥協なき姿勢がHYS の真骨頂といえる。

ミツキのどう着こなすの?解説

代表カラーのレッドに合わせて
茶系のアイテムにON してみましょう!

モノの良さを語ったあとは、どう着こなすか。カラー別に解説していきます~。まずはレッド。同系色のブラウンを合わせましょう。

キレイめセットアップにON すれば、誰でも外し上手なお洒落上級者に。インナーはTシャツで脱力感、足元はブーツでしっかり感もポイント。

ブラックはとにかくシックに
同系のワントーンで大人っぽくまとめよう!

コーデのテクニックとしてよく“色を拾う”と言いますが、このテクがまさに効く!チェックのカラーに他のアイテムを合わせるだけ~♪ニットは白、パンツと靴は黒、そして、同系チェックのストールをチェックONチェック。土臭さ皆無でより品よく着こなすことができちゃいます。

レイヤードするなら
素材感のコントラストを生かして奥行きを

グリーンは同系色のレトロナイロンベストを。ジャケットはウールでマットな質感ですから、シャイニーな素材をINすると、誰もが重ね着上手になれちゃいます♪トーンを合わせた淡いブルーデニムは相性抜群。レトロなのにどこか新鮮なスタイルが完成しちゃいます。

ITEM INFORMATION

オンブレチェッククルーザージャケット

6万9300円(税込)

Begin ファンベースラボ/ ディレクター
ミツキ

1977年生まれ。ワールドフォトプレス『monoMagazine』編集部を経て2006年に世界文化社(現・世界文化ホールディングス)入社。以来『Begin』一筋で主にファッションを担当。2017年~2021年まで同誌編集長を務める。現在はメディアをまたいで新規事業開発に注力。

“中坊マインド” を座右の銘に、既存の出版ビジネスを超えた制作チーム「ファンベースラボ」を率いるディレクターとして奮闘中。