HYSTERIC GLAMOUR NFT PROJECTS 2025  HYSTERIC GLAMOUR NFT PROJECTS 2025  HYSTERIC GLAMOUR NFT PROJECTS 2025 

HYSTERIC GLAMOUR NFT PROJECTS 2025  HYSTERIC GLAMOUR NFT PROJECTS 2025  HYSTERIC GLAMOUR NFT PROJECTS 2025 

HYSTERIC GLAMOUR NFT PROJECTS 2025  HYSTERIC GLAMOUR NFT PROJECTS 2025  HYSTERIC GLAMOUR NFT PROJECTS 2025 

INTERVIEW

The Roots of HYS vol.01 #ルイスレザーズ

Share :

X Facebook

移ろいやすい時代や流行を超え、HYSTERIC GLAMOURが常に偏愛し、心からリスペクトして止まないブランドやアイテムをクローズアップしながらHYSTERIC GLAMOUR自体も浮き彫りにしていく企画。今回は、UK ライダースの代名詞であり、こだわり派のバイカーをはじめ、名だたるロックアーティストからも絶大な支持を集める英国の名門〈ルイスレザーズ〉をフィーチャー。オーナーであるデレク・ハリスが語る。

話はHYSTERIC GLAMOUR(以下、HYS)とコラボした思い出深いアイテムから始まる。
「初期にコラボした、ジョー・ストラマー/ストラマーヴィル(※)、ラモーンズやジョニー・サンダースのジャケットは特に気に入っているんだ。ライニングにシルクスクリーンでプリントしていて、これは当時のルイスレザーズ(以下、ルイス)にとっては初めてのことだった。それ以来、袖パッチと襟、袖、ヨークにスタッズを打ち込んだいくつかのジャケットを一緒に製作してきたけれど、どれもが誇りに思っている素晴らしいアイテムばかりだよ」。
毎シーズン注目度の高いルイス×HYSのコラボ最新作は、ルイスでもスタンダードモデルとして愛されるサイクロンジャケット。実に2008年以来、12年ぶり3回目のコラボということからも伺えるように、シンパシーを感じて長きにわたりパートナーシップを継続していける理由は大きく2つ。1つはHYSもそうであるように物作りへの真摯な姿勢にある。「ルイスとって “スタイル”とともに“機能のために創造された独自のデザイン”というのは非常に重要な要素。これらが伝統として受け継がれてきたことが、長くブランドを続けられた成功の秘訣だと考えている。上述のように、伝統とデザインがもたらす独自性が私たちの最大の強みであり、アイデンティティーだと思っているよ」。

スタイルといえば、ルイスは1958年からユニークなマーケティングプランをしてきたとデレクは語る。当時、幅広い世代やジャンルへ向けて広告宣伝する唯一の革衣料品ブランドだったようで、例えば、モーターサイクルマガジンで広告展開をする一方で『NME』『Melody Maker』『Jazz News』といった音楽雑誌、また『Tit-Bits』や『weekend』のようなファミリー層向けの雑誌にも広告を出していた(デレクが初めて見たルイスの広告は『GOAL』というサッカー雑誌だったそう!)。このような広告活動のおかげでルイスはバイカー、音楽ファン、ファッショニスタなど様々な人に求められるようになった。それが2つめにつながる。他でもなく、ミュージシャンや俳優をはじめとしたアーティストがルイスを愛し、彼らとの深い関係性がブランド発展のバックグウンドにあることだ。「バイカーでもある俳優のスティーブ・マックイーンは、英国のオートバイ雑誌でルイスを知り、’62年頃に私たちの店に訪れるようになった。出演した映画のプロモーション写真で新品のルイスのジャケットを着てくれたこともある。シド・ヴィシャスの場合はマルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドが’73年に発表したロッカーズにインスパイアされたコレクション“Too Fast To Live Too Young To Die”を通してルイスを知ったと聞いている。このコレクションは’76年頃まで彼らのショップ『SEX』で買うことができたんだ」。そんなエピソードからもシド・ヴィシャスにとってスタッズのついたルイスのジャケットを着ることはいたって自然な流れだったのかもしれない。

貴重なエピソードはまだまだ尽きない。「そのショップ『SEX』でマルコム・マクラーレンと一緒に働いていたバーナード・ローズは、後にクラッシュのマネージャーになる人物だけど、こんな話をしてくれたことがある。クラッシュが初の英国ツアーの準備をしているときにメンバーに“ツアーのために何が一番欲しいか?”と尋ねるとメンバーが“ルイスのジャケット“と答え、みんなで店に行ったんだ、と。これと同じような話をモーターヘッドの エディ・クラークからも聞いたことがあって、彼もレコード会社と契約するやいなや、タクシーに飛び乗ってウチの店に向かったことがあるって。こんな話がたくさんあるんだ」。

とはいえブランドの歴史は順風満帆ではなかったが、一時の低迷期を経て今もなお、過去を塗り替え現在進行形で影響を与え続けていることがルイスの凄さでもある。「2010年にフラッグシップショップを再開して以来、非常に多くの著名人がお店に来てくれているよ。イギー・ポップ、ファレル・ウィリアムズ、スラッシュ、ポール・シムノン、スティーブ・ジョーンズのミュージシャンたちや俳優のダニエル・デイ=ルイス、アークティックモンキーズやザ・ハイヴスのバンド連中、ダミアン・ハースト、ピーター・サヴィルのアーティストなど数え切れないほど。愛用してくれている顧客は誰もがとても魅力的で、いつもルイスの世界へ何かしらをインプットしてくれる。それが私たちの物語にとっても重要なファクターになっているんだ」。デレクの眼には、ルイスとHYS、どちらのブランドも品質を重視し、若者文化に関連する役割を果たしているという点で似ているように映るのだとか。「1980年代中頃からHYSを知っているけれど、最も感銘を受けているのは、グラフィックの素晴らしさ。描かれるビジュアルは、多くの人たちがトラッシュカルチャーと見なすであろう、ヴィンテージコミックや雑誌、珍しくて古いガレージ&パンクのフライヤーなどをコラージュしたもの。それを衣服の装飾モチーフとして、高度に、また洗練したものへと仕上げている。これらのグラフィックは私にとても大きな影響を及ぼしている。だからいつも欠かさず、HYSが何をしているかを店舗やウェブサイトでチェックしているよ!」

(※)ジョーの遺族や友人達が設立し「ストラマーヴィル」と名づけた、若手ミュージシャンの才能を発掘するためのチャリティ基金。

Lewis Leathers BRAND STORY

1892年、ロンドンにて紳士服の仕立て店として創業。その後、フライトジャケットやライディングウェアに着手し、1960年代にはカフェレーサーやロッカーズ、'70年代にはパンクスといったイギリスのユースカルチャーとともに発展。
上質なレザーをはじめ、ルーツであるテーラリングの技術を取り入れた優れたノウハウ、そして今では数少ないメイド イン イングランドなど、クラフツマンシップあふれる硬派なスタンスは一貫して変わることなく、現在もブリティッシュライダーズの象徴であると同時に、 UK アウトローファッションのアイコンとして君臨する。

1973年に発売された名作であり、ブランドを代表する人気モデルである「サイクロン」をカスタマイズ。ベースボディや真紅のライニングといった完成されたデザインには手を加えず、左右の袖にスタッズ留めのパッチ、さらにバックにもペイント&パッチを施し、'60年代のロッカーズスタイルへとアレンジ。メンズサイズでは艶やかな表情としなやかな素材感を味わえ、長く付き合うほどにカラダになじむホースハイドを。一方のウィメンズサイズでは、初めて袖を通したときから柔らかなシープスキンを採用。