時を経ても決して色褪せぬマスターピース。それは、いかなる時代にも揺るがない確固たる存在でありながら、いかなる時代も受容する広い度量を併せもつ。国境、性別も世代も超えてボーダーレス&タイムレスに愛され、それぞれの個性やスタイルと呼応して十人十色の表情を見せるデニムジャケットもまた、そうした傑作のひとつだろう。今の時代を形作り、次代を創造するニュージェネレーションたちの自由な着こなしが、不朽の魅力と万能性を改めて教えてくれる。
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【 TYPE 1st 】
マニア垂涎のレアモノを再現
“ Tバック ” の大戦モデル
1900年代初頭〜’52年前後まで製造された片胸ポケットのデニムジャケット、通称 “ ファースト ”。なかでも第二次大戦による物資統制を受けた、ポケットフラップなし、4フロントボタン、そしてドーナツ型ボタンを特徴とする’42〜’46年頃のモデルがモチーフ。さらにこちらはサイズ46インチ以上のビッグサイズにのみ見られる、背中の生地が左右に分割されたスプリットバックを再現。T字のバックヨークから日本では “ Tバック ” と呼ばれ、現在では数百万円〜1000万円オーバーの値がつく非常にレアなそれを、様々な体型に対応する通常サイズへと落とし込んだ。
生地には、素晴らしいクオリティと圧倒的な希少性で知られる手摘みの超長綿、スビンコットンを採用。そのなかでも最も希少で最も上質、最高級となるスビンゴールドの落ち綿を100%使うことで、地球環境に配慮しながらリッチな風合いを獲得。これを20世紀中期の紡績機で糸へと精製し、旧式シャトル織機で織り上げた12オンスのセルビッジデニムは、当時さながらの粗々しい表情をたたえる一方、しなやかなタッチとシルキーな光沢を味わえる。
もちろん縫製もヴィンテージにならい、年代物のミシンでステッチの太さや運針を使い分けた本格仕様。最後にドライウォッシュ加工を施すことで、洗濯による縮みとネジレを最低限に抑え、かつリジッドの顔つきが長続きするよう仕上げている。マニア垂涎の貴重な逸品を、リアルに着られるキレイなシルエットと上質なマテリアルでブラッシュアップした会心の自信作が完成した。
Yoh Keibai / MODEL / Instagram @yiphingpui
jacket / pants
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【 TYPE 3rd 】
デニムジャケットの代表格は
多彩なバリエーションを用意
世にデニムジャケットは数あれど、最もポピュラーなデザインといえるのが “ サード ” 型と呼ばれるこちらのスタイル。誕生は1962年まで遡り、紹介のモデルでは1970年代前半に生産されたヴィンテージを再現。生地には2種類の糸をブレンドし、当時同様のロープ染色と旧式シャトル織機を使ったブランドオリジナルとなる13オンスのセルビッジデニムを採用。こだわりの縫製はもちろん、エイジング加工も職人の手作業と最新技術を駆使しながら何度となく試行錯誤を重ね、遂に辿り着いた至高のプロダクトとなっている。シルエットは本来の持ち味を活かしつつも、スタイリッシュにキマるよう全体のバランスを微調整し、ボディラインに程良く沿う適度なタイトフィットに仕上げた。
ほかにも、レーザー加工による色落ちの濃淡で細かなグラフィックを描き出した総柄タイプ、和紙の繊維をミックスすることで軽やか&蒸れにくい清涼感ある着心地を実現したユニークなモデルを用意。さらには、珍しいセルビッジ付きホワイトデニム、クリアでキレイな表面感と豊かなストレッチ性を備えるブラックデニムもラインナップする。
Gen Yamada / DJ / Instagram @yamadagen
jacket / sweater / overalls
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KAYU / MODEL / Instagram @chiayuz
jacket / sweater / skirt
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Kanae Togashi / MODEL / Instagram @kanae_tgs
jacket / vest / short pants
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iz / ARTIST / Instagram @iz_1984
jacket / t-shirt / pants
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SAKU / PR / Instagram @sacuuuu
jacket / skirt
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Takato Harashima / MODEL / Instagram @by_takato
jacket / t-shirt / skirt
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【 ORIGINAL DESIGN 】
独自のアレンジや遊び心が光る
温故知新なオリジナルデザイン
HYSTERIC GLAMOUR が提案するデニムジャケットは、ヴィンテージ史に燦然と輝く名作のモチーフだけに終わらない。マイナーメーカーをはじめとする通好みな古着のエッセンス、かつての時代にはないディテールをツイストするなど、ブランドオリジナルのデザインも精力的に展開。
写真上の2着はフロントプリーツなど随所にクラシカルな仕様を取り入れながらも、胸ポケットを排し、代わりにハンドウォーマーポケットを配備。生地には11オンスのストレッチデニムを使用する。その全面に、パーツやオイル、タイヤメーカーといったアメリカンモーターレースに関連するロゴをパロディした’90年代のヒット柄をプリント。シルエットも’90sライクなタイトフィットで仕立てた。
対して下のモデルは、カウボーイたちに愛された一着をヒントに、洗濯後のネジレを防止した1970年代のブロークンデニムと、それ独特の鮮明なインディゴブルーを再現。加えて、フィット感のあるシャープなシルエット、細身の作りでも腕を動かしやすい背中のアクションプリーツ、ウエスタンやロデオの世界観を盛り上げるバック刺繍も特徴となる。
Nasui / MODEL, CREATOR / Instagram @pizi88
jacket / pants
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KI UKEI / STYLIST, MODEL / Instagram @kiukei_
jacket / shirt / pants
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Sora / MODEL, FLORIST / Instagram @cleclemiracle
jacket / hoodie / short pants
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Creators
Photographer :Kazuki Iwabuchi
Hair Stylist :Tomoko Sato
Make up :Nao Yoshida
Stylist :auskou
Video Creator :Yaona Sui
Special Thanks to :Institut français de Tokyo